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大切な土地だからこそ見直しを

梅雨の様な湿度の高い日々が続き、今年の夏の気象は異常な気がいたします。予報によれば9月は残暑が厳しくなるとの事で、秋が待ち遠しい今日この頃です。

今回は先日決済となりました、中古住宅の売買の仲介を行って感じた事を書いてみました。
今回の物件は接道義務の無い都市計画区域外にあり、宅地が道路に面しておらず、家に行く為には農地を介して敷地に入る状態でした。
その為、宅地を売買するには一緒に農地も購入する必要がありました。しかし農地はそのままでは売買を行う事が不可能な為、農地を宅地へと転用する必要が生じました。
また、その他に築100年をゆうに超えるお蔵を増改築した住宅は、経年の間に減築や増築工事などが行われましたが、その間変更登記がなされておらず。代が替わる中放置されてきました。
それにより、今回の取引に際して正式な形に戻す為、様々な調査と手続き・費用が必要となりました。

 

でも、この様な事案は珍しいお話では無いのです。

実は私もそんな騒動に巻き込まれました。
数年前に、母が所有する放置状態の農地を売買する為、農地転用が必要となり、その際に公図を取り寄せて、初めて実際の土地の区画と、公図上の区画とに違いがある事が判りました。
その謎は30年以上前に、父が隣接する土地の所有者と、口約束で土地の一部交換を行っていたのですが、その交換による変更登記がされていなかったのです。
30年以上前の事であり、既に双方共代替わりをしており、あらためて登記を行うに際して、交換した境界線の立会・確認を行ったり、母に当時の事を思い返してもらうなど、その経緯を追わなければならず、大変な手間と時間が掛かりました。

土地所有者の方々とお話してきて思ったのは「権利証って何?どれがそうなの?」と、権利証を見たことの無い人が意外と多い事です。滅多に使用する事が無いものだけに、どこかにある筈と思っていざ必要なとき見つからない、と言う事があります。

これから土地の有効利用をお考えの方は、自らの土地・建物であっても、結構知らない事や、気づいていない事が沢山あります。大切な土地だからこそ、気になる方は早めに確認をするように致しましょう。

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