安らぎを求め~浴室改修工事~
昨年末に某住宅の浴室改修工事を請負いました。浴室の壁・床・天井・浴槽といったパーツがセットで製造され、現場で組立てる浴室を『ユニットバス』と呼ぶのに対し、今回請負の浴室はモルタルやコンクリートで壁や床を作り、タイルで仕上げバスタブを設置する『在来工法』と呼ばれる浴室となります。
コスト面やヒートショックへの対応などデメリットな面もあり、近年では少なくなりつつある工法ですが、脱衣室と広い浴室には、ヒートショック対策にそれぞれ換気乾燥暖房機を設け対応を行いました。 私の家も在来工法の浴室ですが私は案外気に入っており、なにぶん大きな体をしている私にとって、空間を広く使え丈夫な造りの工法は、ゆったりと寛げる空間となっているからです。
先日も先日も別の改修工事の打合せ中に、ヒノキ風呂を御所望されるお客様がおりました、山梨市出身ですが現在海外にお暮しの方で、日本的(和)空間を好まれておりました。その様なその様なオーダーにも対応できるのが在来工法の魅力。
今回請負のお宅は元々在来工法で造られた大きな浴室でしたが、浴槽が小さくまた浴室暖房機もついていなかった浴室でしたので、それらの問題を解消する為の改修となりました。
既存の浴槽と共に床や壁面のタイルを撤去し、給排水管や電気配線など隠蔽される部分の作業も進め、新たに床壁のタイルを石目長のデザイン性に秀でた物を張り、浴槽も幅員いっぱいの大きな物へと変えていき、施主様の御希望に沿ったオリジナル性に富んだ空間づくりとなりました。
▼解体工事
▼左官工事・浴槽据付
▼壁面工事(上は脱衣室壁)
▼浴室完成
▼脱衣室完成(左は工事前・右は工事後)
日本人にとりお風呂は欠かす事の出来ない特別な空間であり、このお風呂文化を十分堪能できる環境づくりが大切です。